モバイル広告配信SDKの開発
多様な広告フォーマットに対応したクロスプラットフォームSDK
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プロジェクト概要
iOS/AndroidおよびUnity、Cocos2dxプラットフォーム向けの広告配信SDKの開発および保守を担当。バナー、ネイティブ、動画、動画リワードなど、多様な広告フォーマットの実装と保守を行い、アプリ収益化の包括的なソリューションを提供しています。新機能の開発やパフォーマンス最適化、コード品質の向上に注力し、iOSではObjective-CからSwiftへの段階的な移行プロジェクトを推進してモダンな開発環境への転換を進めています。
課題と背景
本プロジェクトでは、複数のプラットフォームにまたがる一貫した広告表示体験の実現が主要な課題となっています。また、広告表示がアプリケーションのパフォーマンスに与える影響を最小限に抑えることが求められ、メモリ使用量の最適化やレンダリングパフォーマンスの向上に取り組んでいます。
さらに、長年の開発で蓄積された技術的負債の解消とコードベースのモダン化も重要な課題です。この技術的負債により、新機能の開発速度の低下、バグ修正の複雑化、テストの困難さなど、開発効率に大きな影響が出ていました。また、レガシーコードによる非効率なメモリ管理やパフォーマンスの問題も存在し、アプリのクラッシュやメモリリークなどの安定性の問題にもつながっていました。
解決策
これらの課題に対して、以下の技術的アプローチで解決を図っています。
アーキテクチャの刷新
- 依存性注入を導入し、テスト容易性を向上
- モジュール間の疎結合化によるメンテナンス性の改善
パフォーマンス最適化
- 広告リソースのプリロードとキャッシュ戦略の実装
- バックグラウンドスレッドによる適切なハンドリング
技術的負債への対応
- 段階的なSwiftへの移行計画の策定と実行
- テストコードの拡充によるリグレッション防止
- コーディング規約やリファクタリングガイドラインなどの整備