CLYRのホームページ、ついに更新!

CLYRのWebサイトをAstroで再設計:UX・パフォーマンス・アクセシビリティの実践
こんにちは!CLYRのホームページを「もっと使いやすく、もっと楽しく」に近づけるべく、リニューアルの考え方と実装のポイントをまとめました。今日は、その舞台裏をご紹介します。UX(使いやすさ)からパフォーマンス、アクセシビリティ、そしてSEOまで、実務で役立つ観点を中心にお話しします。
使いやすさ追求、UXデザインの徹底
最初に手を入れるべきは、使いやすさです。単一ページで完結する構成から、情報を段階的に深めていける構造へ。コンテンツが増えても迷わないサイトをめざし、全体の設計を見直しました。
情報アーキテクチャの最適化
これからコンテンツを充実させていく前提で、最も頻繁にアクセスされる領域を特定し(情報アーキテクチャ=IA)、そこから設計を逆算します。その結果に基づいて、以下の改善を行うのが効果的です:
- ナビゲーション構造の再設計:主要なセクションに最短で到達できるようメインメニューを簡素化し、サブメニューを必要な深さに限定して配置します。
レスポンシブデザインの強化
モバイルファースト(小さな画面から順に最適化し、拡張していく設計思想)を採用し、あらゆるデバイスで読みやすく操作しやすい表示を狙います。
- Flexboxとグリッドレイアウト(CSSのレイアウト機能)を活用し、画面サイズに合わせて柔軟に変化するレイアウトを実現。
- ビューポート単位(vw, vh)を適切に用い、デバイスに依存しない一貫したスケール感を維持。
これらにより、デスクトップからスマートフォンまで、シームレスな閲覧体験に近づけます。
待つのはイヤ!最新技術でパフォーマンス向上
ページの読み込み速度は、ユーザー体験とSEOの両面で極めて重要です。Core Web Vitals(LCP/CLS/INP)などの指標を意識しながら、最新のWeb技術でボトルネックを減らしていきます。
Astroフレームワークの採用
静的サイト生成(SSG:ビルド時にHTMLを生成して配信する手法)の利点を活かすため、Astroを採用する構成が有効です。Astroの主な利点は以下の通りです:
- ゼロJSアプローチ:必要最小限のJavaScriptのみを配信し、初期ロードのオーバーヘッドを抑制。
- 部分的ハイドレーション:インタラクティブな要素のみを必要な範囲でクライアント側に活性化(ハイドレート)し、無駄な実行を回避。
- ビルド時最適化:コンポーネント単位で不要なコードを排除し、配信資産を軽量化。
これらの特徴により、初期表示の高速化や安定した描画に寄与します。
画像最適化とレイジーローディング
画像はパフォーマンスに最も影響するリソースのひとつです。次のような最適化が有効です:
- WebPフォーマットの採用:従来のJPEGやPNGと比べて、一般に約30%前後のファイルサイズ削減が報告されています(画像内容により変動)。
- 画像のレイジーローディング:ビューポート外の画像は遅延読み込みし、初期ロードの負担を軽減。
- srcset属性の活用:デバイス解像度に応じて最適サイズの画像を配信し、無駄な転送を削減。
これらの施策はページサイズの削減につながり、特にモバイル環境での体感速度向上が期待できます。
見た目も大事!最新のデザイントレンドを取り入れて
ユーザーを惹きつけ、ブランドイメージを整えるため、視覚と操作感の両面でアップデートします。装飾ではなく、意味のある一貫性を重視します。
モダンなUI/UXデザイン
- ニューモーフィズムの採用:適度な陰影で立体感を出しつつ、情報の階層を視覚的に整理(行き過ぎるとコントラスト低下に注意)。
- マイクロインタラクションの実装:ホバーやアニメーションなどの小さな反応でフィードバックを強化し、操作の迷いを減らします。
- カラーパレットの最適化:WCAG(アクセシビリティ基準)を踏まえつつ、ブランドカラーを主役に据えた配色に調整。
3Dグリッドアニメーションの実装
サイトの背景にThree.js(WebGLを扱うJavaScriptライブラリ)を用いた3Dグリッドアニメーションを実装することで、体験に動的な表情を加えられます。CLYRに込めた思いを視覚的に表現する狙いです。パフォーマンスへの影響を避けるため、低負荷設計(頂点数やフレームレートの制御、オフスクリーン時の停止)を併用します。
アクセシビリティの向上:誰もが使いやすいサイトへ
ウェブアクセシビリティガイドライン(WCAG)2.1のレベルAA準拠を目標に、次の改善を積み上げます。結果として、検索エンジンにとっても理解しやすい構造になりやすい点が副次的なメリットです。
- キーボードナビゲーションの最適化:全機能をキーボードのみで操作可能に(フォーカス可視化、タブ順の明確化)。
- ARIAランドマークの適切な使用:ヘッダーやメイン、ナビなどを明示し、スクリーンリーダーでの移動を支援。
- コントラスト比の調整:本文と背景のコントラスト比を4.5:1以上に設定し、可読性を担保。
- 代替テキストの徹底:全ての非テキストコンテンツに文脈に合ったaltを付与。
さらに、ダークモードにも対応させ、OS設定や時間帯に応じて自動切り替えすることで、長時間の利用でも目の負担を軽減できます。
コミュニケーションの円滑化:フィードバックループの構築
ユーザーの声を継続的に取り入れる仕組みは、改善の速度と質を高めます。次のような設計が有効です:
- インラインフィードバックフォーム:各ページに簡易フォームを設置し、離脱せずに意見を送れる動線を用意。
- ユーザー行動分析:Hotjarなどのツールでヒートマップやセッション録画を分析し、定量(Analytics)と定性の両面から仮説検証。
これにより、実利用のデータに立脚した改善サイクルを回しやすくなります。
CLYRへ、ようこそ!
最新のWeb技術を土台に、使いやすさとパフォーマンス、そしてユーザーの皆様との対話を大切にした設計を目指しています。こうした取り組みを通じて、CLYRの価値をわかりやすく、気持ちよく届けられるはずです。
CLYRは、皆様に「わくわく」をお届けできるよう、引き続き改善を重ねていきます。新しく整えたCLYRを、どうぞよろしくお願いします。